心理学の本は70冊以上読んでいるあらでぃ(@DhiQ6xim9D5Rye0)です。
色んな心理学で学んだ知識をみんなにも知って欲しいと思います。
日常で使える簡単な心理テクニックを色々解説していきます。
実際に実践してみようと思えるテクニックを紹介していきます。
初級・中級・上級とランク分けしていきます。
今回の心理テクニック上級です。
今回はピークエンドの法則を解説していきます。
第18弾となってあらでぃの心理学シリーズがよく知られてくるようになりました!
読んでくれる皆さんありがとうございます。
これまでのシリーズを全て読んでくれているあなたはより周りからの評価があがっていることでしょう。
あなたはこれからずっとあらでぃのなんでもプレゼンテーション心理学シリーズの虜になりますよ!
ピークエンドの法則
有名な「終わりよければすべてよし」という言葉には裏付けがあった?!
みなさんはこんな言葉を耳にしたこと多いんじゃないでしょうか。
「終わりよければすべてよし」
これは実はピークエンドの法則というものにより実証されている、効果が本当に見込める行為だったんです。
ピークエンドの法則とは?
行動経済学者の「ダニエル・カーネマン」が1999年に発表した論文の中で提唱した人々の評価基準に関する法則です。
人は大体の経験をピーク「最も感情が高ぶった瞬間(絶頂期)」とエンド「最後の印象(最終局面)」の度合いで判断しているというものです。
ピークエンド実証実験内容
ある2つのパターンを体験して貰いどちらがより「苦痛」に 感じたか答えてもらうというモニタリングがありました。
- 熱いお湯に30秒間浸かる。
- 熱いお湯に30秒間浸かった後、10秒の間少しずつ温度を下げていく。
「苦痛」をより感じたのは1を選ぶ人が圧倒的に多かったそうです。
2は1よりも10秒も少し温度を下げたからといってもまだまだ熱いお湯につけていたのに
苦痛の割合は1の方が高いと感じる人が多かったんですね。
これこそが、ピークエンドの法則が関わっている証拠です。
2は最後の10秒で少し温度が下がり印象がよかったことが原因です 。
どういうことかというと、体験の「時間」1は30秒、2は40秒よりも、最終的に「心によい印象が残ったかどうか」が重要で、全体の印象が判断されているということがわかります。
仕事での使用例
メディアでの情報発信やプレゼンテーション、アピールでも大きな効果が期待できます。
ピークエンドの法則を活用するためには、ピークとエンドのポイントをどこに置くかが重要です。
基本的には、最も伝えたいポイントにピークを、最後の一押しにエンドを置く構成を心がけましょう。
プレゼンテーションやアピールの際に、全体をどのような文章構成(3段か4段)にするかによってピークの置き方が異なります。
構成別のピーク、エンドの考え方を解説します。
三段構成の場合
三段構成とは、「序論・本論・結論」から成り立つ文章構成です。
構成が3つとシンプルで様々な場面で使用しやすいことが特徴です。
三段構成において、序論で提起された内容に説得力が増していくので
「本論」にピーク、「結論」にエンドを置くことがおススメです。
四段構成の場合
四段構成とは、「起承転結」から成り立つ文章構成です。
物語などの一般的なストーリー構成であり、プレゼンテーションなどでも活躍します。
四段構成においては、ストーリーが盛り上がる「承」にピークを、「結」にエンドを合わせます。
四段構成では、エンドが最も盛り上がります。
ピークを入れ忘れた場合でも、絶対にエンドを強調することを意識しましょう。
これだけで普通のプレゼンテーションよりは効果があります。
営業・訪問・アポ
みなさんは「去り際が肝心」という言葉を耳にしたありますよね。
去り際は、その人の人間性が垣間見えやすいものなので、去り際(エンド)の印象を良くするように心掛けることで、相手からの評価をより高めることができます。
ビジネスに置いて、クライアントとの打ち合わせやお客様の訪問時の去り際まで良い印象を残せるように気を抜かずに対応しましょう。
恋愛での使用例
気になる相手とのデートを例にします。
デート代の予算を3万円だったとします。
この3万を細かく分けて、1箇所につき6000円で5箇所に(ランチ、映画館、ショッピング、ディナーなど)均等にわけて使うとします。
あなたはこのプランをどう思いますか?
いいんじゃない?それともえっ?そんな使い方するの?と思いますか。
実は、このデートプランはダメな例です。
始めから終わりまでずっと同じ一定の感情で終わってしまう可能性が高いからです。
もしあらでぃなら、3万円あるのならディナーに2万5千円、他のところ5千円と使う方が同じ3万円でも有効的です。
これはディナーをエンド(終わり)と考えて、全力を注ぎ込んだ方がお相手には印象的で「良い思い出」になります。
実際このデートプランだとピークがディナーとなるので、上手くピークエンドの法則の使えてることになります。
相手が「楽しい。嬉しい。」と感じてる所で次回のデートの約束をしてみて下さい。
驚くほど次のデートを約束できる成功率が高まります。
またさらに帰り際にこのピークエンドの法則を使うと良いです。
すぐに帰ろうとする行為、バタバタしたお別れはダメな行動です。
相手にとってマイナスのエンドになってしまいイメージが悪い思い出になってしまいます。
「楽しかった!また一緒にデートしたい!次はこんな楽しいデートを考えてるんだ!」など丁寧に笑顔でお相手に伝えてみてください。
またデートの切り上げタイミングは「楽しい時」がベストです。
好きな人と一緒に居ることは楽しいことですよね?
本当はずっと一緒に居たいと思うのが普通だと思うのですが、楽しいからといって長時間一緒に居る事はダメです。
ここは心を鬼にして「楽しい時」に解散する事で、相手にとって今回のデートが「良い思い出」となるのです。
まとめ
ピークエンドの法則は良い方向だけでなく悪い方向にも働くことがあります。
例えば、企業の謝罪会見で最初は真摯に説明を行ったとしても、最後のたった一言だけ失言してしまったことでその会見の印象が悪くなることがありますよね。
これは失言が「ピーク」として記憶に残ってしまうことが原因なのです。
人は良い体験よりも悪い体験をよく記憶していて周りに共有したくなるものです。
ピークエンドに悪い印象が残らないように気をつけて相手の印象を操作しましょう。
それではいい心理学のある人生を!